暗い。そしてなま暖かい。
湿度は高くないみたいで、心地いい。
フワフワと腕をくすぐる何かがある。
目と鼻の先に毛足の長い、気持ちのいい毛布みたいなものがあった。
暗いのだが、明るい茶色と濃い茶色の大柄な縞模様である事が分かる。
よく見ると、呼吸しているように上下する。
ぐるぐると言って、気がついたが、大きな大きな猫だった。バス程の大きさだ。というか、あの著名な猫のバスだった。
乗り込んでいいよ、という気配がするので、足を踏み出す。ドアがみょーんと開いて、乗り込むと、足が沈む程の柔らかさだ。
ふんわり浮いて、夜の街並を見下ろしながら、どんどんどんどん走る。気持ちがいい。でも、どこまで行くのかふと不安になった。
すると、小学校のグランドに降ろしてくれた。
目の金色が、大好き、でもお別れだと言っている。
目が覚めると自分の頬に泪の跡があった。
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