古い木造校舎の、自分の居る教室から最も離れた部屋に懇意にして居る海外からの友人がいる。
褐色の肌と強い眼と黒い髪と料理の腕を持ち合わせた人だ。
最近、奴の様子がおかしい。嘘をついている。
心配して見に行こうとする。
すると、同じ教室にいる親友が、大切な鍵となるX形のモチーフを置いて、別の友人との仲直りに出かけてしまった。彼は暫く、このモチーフにかかりっきりで、仲が微妙になってしまったのだという。
案の定、モチーフを狙う奴らに盗まれ、部屋を荒らされる。
しかし、盗んだ奴はバリの鬼の面を被っている。下っ端の頭の良くない野郎らしく、盗みを働いた親友の部屋でごそごそ何かやっている。
どうも、親友の飼っている狛犬がどうしても欲しいらしく、餌で釣っていた。
狛犬は親友への忠誠が堅く、全く効果がない。
下っ端は追い払い、狛犬と抱き合って喜ぶ。狛犬なので、石でできており、硬くてざりざりする。
狛犬の餌をホームセンターで買おうとしていると、紫の旋風が来た。
親玉が攻めて来たようだ。
黒く長い顎鬚をたたえ、紫のマントを纏っている。マントで飛ぶので、風のようだった。
すぐにどこかへ行ってしまったので、追いかける。
探しにいくと、見渡す限りの砂漠が拡がっていた。
これは探すのに一苦労なのでは、と思うも、もしかしたら、マントで自分も飛べるのでは、と気付く。
マントといっても頭からすっぽり被る袋状の布で、伸縮性が高い。
被って腕を広げ、風をはらむと、ふうわりと浮いた。
身体の向きを変えると、方向転換ができるようだ。
恐る恐る試しながら、一つ目のオアシスに着いた。
深緑の蔦を編んだドレスを着た、でっぷりとした女性が迎えてくれる。
ショーとヘアにくるりとなった前髪が可愛らしいが、落ち着いた大人の女性だ。
一目会った瞬間、友達だった気持になるかのように、自分の味方だとわかる。
彼女とハグすると、奴は中央テントにいると教えてくれた。
中央テントは、オアシスでの食事を求める人でごちゃ混ぜだ。
隠れるには格好の場所だなと合点する。
紫のマントなぞ、目立つのですぐわかると踏んでいたが、薄暗く、なかなかわからない。
しかも、よく見ると、色違いのマント姿がたくさんいる。
自分もそうだ、と気付いて、間抜けな己にがっかりした。
ようやく顎鬚を見つけて、腰をいれて殴り、口から炎を吐いて焼こうとするが、喉がつかえて炎が出ない。
仕方なく殴り飛ばすと、空へ逃げようとするので、自分も飛んで、回転で弾みをつけて殴り飛ばした。
奴は砂漠に突き刺さった。
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