2014年4月7日月曜日

古民家への訪問客

夏の間、古民家に宿泊することになった。
長期滞在と短期滞在で部屋が分かれている。
立派な玄関と土間である。
管理の白髪叔母さんはかなり元気で田舎ならではの不躾さがいい味である。
1階の宿泊部屋から、直接裏庭に出れるようになっており、野趣溢れる草木が楽しめる。
白い花をつけた木があり、雑草なのかわからないものも黄色い花をつけている。明るいいい感じの庭だ。

玄関に訪問客があり、出て行くと、紋付を来た老人とその息子という背の低い叔父さんがいる。
土地を譲ってやったのに地上に建てるとは何事かと言う。
ここは古民家のはずで、数十年は経っているはずだか、と思うが、真面目に話しているようだ。
足元に角印を押した半紙の書類があり、菩薩の絵とうどん粉で潰された文字とがわかる。どうやらこれが契約書のようだ。
おじさんはなおも主張し、地下2階ならいいと思って譲ったのだと言う。足が長ければ違うかもしれんがと言い張る。
なので、私らは足が長いままなのだと言うと、回答が気に入ったらしくご機嫌で帰る。
二人して乗り込んだ車は団子虫のような黒々した車であった。

管理の叔母さんは私にやたら感謝し、古民家に自由に宿泊する権利をもらう。

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