自宅、教室、駅、通い慣れた場所であればあるほど恐怖の根付きは強い。そしてその恐怖を体現するかのように、その場所は独特の色の空気を持つ。
そんな色の病室に寝ている。
一刻も早く帰りたい。
が、治療がまだ済んでおらず、待たされている。
こんなことなら別の医院を選ぶんだった、と思う。
熱でふらふらするが、堪らず診察室から出る。すると、教室に出た。
教室だからといって、恐怖をはらんだ色が消えることはなく、抜けて外に逃げたいと思う。誰かが話しかけてくるが、顔がわからない。
振り切って外に出る。恐怖の色は消えない。
電車に乗る。うとうとすると、遠方に転職した同僚が、両親の家のあった場所に新しく家を建てた映像がフラッシュバックで部分部分が再生される。
何でも地価が上がり、また、再生材を使うので、うまく節約が出来たとの話だった。
恐怖の色は消えて、電車が光の中を走っているのがわかる。
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