島ではその準備を始めているためか、中学生以上の人は気配のみでさわさわしている。控えの小屋には邪魔をしにきた小僧がしつこく構いに来る。
一度演奏の部屋を見に行く。畦道を抜けるが、小学生が手持ち無沙汰に遊びつ帰るところだ。私に道を譲ってくれる。とはいえ、道なき道だ。
使う予定の小学校に着いた。木造で日に当たっているせいか白く光っている。彼の人の部屋を通り過ぎた。雲ひとつない空の下、明るさで白白としていた。
楽器を取りに戻る。今度は人がいないせいか、早々と着いた。アスファルトの中に少し石と草の島があり、人の5倍はあろうかという背の高い鳥居と幟がが十数本から数十本であろうか、立っている。晴天の青の中、浮島のようにも見える。爽やかな五月の風が吹いて、こんなに美しいのに行きには気づかなかったなと思う。
楽器を手に取り、演奏仲間と演奏部屋に向かう。人物のイラスト調の図形に切り抜いた数の足らない鍵盤楽器だ。案の定弾きづらいが、何故か合わせて弾くことができた。